2015年12月17日
ウェディング・結婚用語辞典〜嫁ぎ先の色に染める?! 白無垢の歴史〜
嫁ぎ先の家風に染める白無垢
白無垢とは、神前式で着る白い花嫁衣裳のことを言います。
打掛から掛下着、合わせる帯や小物にいたるまですべてを白で統一した格式高い挙式用の衣装で、角隠しまたは綿帽子をつけて挙式にのぞみます。
「嫁ぎ先の家風に染まる」という意味合いを持つことから、白無垢姿から披露宴では色打掛けに掛け替えることが一般的で、最近では裾や袖口、衿元などに赤やピンクのラインを入れたり、図柄に金糸や銀糸を用いて華やかさを演出したものも増えてきました。
白無垢の歴史
白無垢は武家(侍)の家に嫁ぐ花嫁の衣裳として、古来日本では白は太陽の光の色と考えられ、神聖な色とされていました。
平安朝以来、花嫁衣裳に純白が貴ばれるようになり、室町時代に足利幕府により礼道教育が始まり、小笠原流、伊勢流などの礼道が確立し婚礼の法式や衣裳が定められました。
幸菱文様(さいわいびしもんよう・小花で型どった菱形の幾何学的な文様)の表着に白打掛が着用されたのが、白無垢の起源となります。
日本の伝統的な花嫁衣装「和装」。白無垢の原点を学ぶとより魅力を感じますよね! みなさんも基礎知識を学んでこれからの結婚準備に役立ててくださいね。