2016年1月13日
意外と知らない! 結納で交わす「九品目(きゅうひんもく)」とは。
結婚までの準備は、やることや決めることがとても多いです。
その中でも昔から行われている結納は、結納自体をやらなかったり、内容を省略して行ったりするカップルも増えています。
しかし、結納には古くから伝わる結婚後の幸せを願った大切な儀式がたくさんあります。
今回は、結納の時に交わされる「九品目」にスポットを当てどんないわれがあるのかをご紹介します。
九品目(きゅうひんもく)とは。
結納のときに送る品々のこと。正式には九品あり、それぞれの品に意味が込められています。
目録(もくろく)
結納品の内容を書いたメニュー表のようなもの。
金包(きんぽう)
結納金のこと。男性から女性に贈る場合は「御帯料」。女性から男性に贈る場合は「御袴料」とする。
長熨斗(ながのし)
あわびを叩いて伸ばしたもの。あわびは希少価値が高い上に貝類は長生きすることから、不老長寿の願い。
末広(すえひろ)
純白の扇子のこと。扇子は、左右に大きく広がるため、一家が繁栄するように。
友志良賀(ともしらが)
白い麻糸。夫婦が高齢になり白髪になったとしても、仲良く添い遂げられるように。
寿留女(するめ)
いかの干し物。日持ちすることから縁が続いていき、噛めば噛むほどに味が出る夫婦であるように。
子生婦(こんぶ)
昆布のこと。おせち料理のように「よろこぶ」という意味と、昆布の生命力の強さから、子宝に恵まれるように。
松魚節(かつおぶし)
鰹節。昔、武士が出陣するときに勝利を願って鰹節が贈られたことから、男性のたくましさを表す。
家内嬉多留(やなぎだる)
祝いの酒のこと。喜びが多く福が訪れるように。
百貨店などで、「結納セット」が売られています。
カジュアルなものや伝統的なものまで様々なタイブが用意されているので、ふたりのスタイルに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。