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2014年8月21日

結婚式のいまむかし ~招待客数、ご祝儀額の変化

今回は、結婚式の変化を招待客数とご祝儀額という数字で見てみました。

招待客数は年々減少、ご祝儀額は増加?

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リクルートブライダル総研が発表した「ゼクシィ結婚トレンド調査2013」によると、結婚式の招待人数の全国平均は73.1人でした。
6年前の2007年は76.0人、2010年は72.7人となっており、年々減少傾向にあります。

結婚披露宴の規模は地域によっても大きく異なります。2013年の調査で最も多かったのが青森・秋田・岩手の101.5人で、この地方では今でも大規模の結婚式が行われていることがわかります。一方、最も少なかったのは東海で61.3人という結果でした。

以前は100人規模の盛大な結婚式が当たり前だったイメージがありますが、「ハデ婚」とも呼ばれる豪華な結婚式が流行したのは戦後の昭和中期です。それまでは神社で挙げる質素な婚礼が主流でした。昭和38年の東京オリンピックをきっかけにたくさんのホテルが建設され、高度経済成長の中で結婚式の市場は大きく伸びていきました。昭和35年、東京日比谷の日活国際ホテルで挙式をした俳優の石原裕次郎さんと北原三枝さんは、なんと400名のゲストを招待したそうです。これがハデ婚に火をつけたとも言われています。

「そんなにたくさん誰を呼ぶの?」と思われるかもしれませんが、この頃は親戚(はとこやまたいとこなど遠戚も)や、近所の人たちを呼ぶことが通例でした。近年、招待客数が微減傾向にあるのは、近所づきあいが希薄になったことによるいわゆる「ご近所さん」と遠い親戚を呼ばなくなったからだと言われています。

次にご祝儀の変化です。
少し前の調査になりますが、全日本冠婚葬祭互助協会の調査によると、平成19年の一人当たりのご祝儀平均額は前回調査の平成14年に比べて約1700円増加という結果になっています。

例えば、上司は31,456円から35,560円に増加、同僚は27,876円から28,462円、友人は27,892円から28,128円に増加しています。不景気の影響がご祝儀に表れないのは不思議な気がしますが、これは晩婚化による影響が大きいとみられています。カップルの年齢が高くなればゲストの年齢も高くなる傾向があり、経済的余裕がある人が増えているのかもしれません。また、結婚式の多様化により友人を招待せず、親族のみの結婚式を選ぶカップルも増えているため、ご祝儀額が増加しているとも予想されます。

世相を色濃く反映する結婚式。今後、この数字がどのように変化していくのか楽しみです。

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by 尾越 まり恵
大学卒業後、リクルートの制作会社にて9年間、結婚情報誌『ゼクシィ』の制作に携わり、2011年に独立。フリーライターとなる。女性のキャリア、恋愛、結婚、出産、子育てなどについて取材・執筆。主な専門は「シングルマザー」「生殖医療(不妊治療)」「ワーキングマザーの仕事と子育て」。
ブログ : http://ameblo.jp/happyhappywoman/

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