2014年10月8日
ウェディング・結婚用語辞典〜エンゲージリングの始まり〜
由来は古代ヨーロッパから
エンゲージリングとは婚約指輪のことで、婚約をしたカップルが、結納の際に男性から女性へと贈る婚約指輪のことを言います。
時には、プロポーズの際にサプライズで贈るケースもあります。
また、マリッジリング(結婚指輪)と比べ、大きな宝石があしらわれている豪勢な指輪が多く、主にダイヤモンドがメインの石として選ばれますが、最近は真珠や誕生石など、自分の好みにあった指輪を選ぶカップルもいます。
エンゲージリングの歴史は、紀元2世紀の古代ヨーロッパで始まったと言われており、当時はシグニットリングと呼ばれ、男性にはゴールドの指輪を、女性には宝石や貝殻で装飾を施した指輪を贈る習慣がありました。
このリングを花嫁に与えることが、家事全般を仕切れる権利を認めるという意味があるとされ、13世紀ころまでは、エンゲージリング、マリッジリングの区別はなく、永遠に終わることのない円を愛の象徴として花嫁に贈ったものでした。
現在のように、エンゲージリングが婚約指輪、マリッジリングが結婚指輪になったのは13世紀以後といわれています。
エンゲージリングにダイヤモンドが使われたのは、1477年、マキシミリアン大使が公女マリーに結婚を申し込んだ時に贈ったリングに、「不屈の力」「永遠」を意味する石のダイヤモンドが使われた記録が残っているそうで、その後永遠に輝きを失わないダイヤモンドがエンゲージリングの定番になったと言われています。
最近はマリッジリングと組み合わせてつけられるものや、シンプルなデザインのエンゲージも人気となっており、左手の薬指にはめるのは左手の薬指が心臓とつながり、愛の血が流れているという古代エジプト人の信仰に由来しています。